このメロディはもう恋みたいだ

ex.ばんぎゃるのド新規オタが徒然なるままに @ru____kka

ヒメアノ~ル、2回目鑑賞

 

上半期の末月、6月。

 

皆さんは既にご存知かもしれないが、今日は月始まりの日でほとんどの映画館(むしろ全部?)はファーストディで鑑賞料金が割安になる。私は最近になって映画館で映画を観ることが好きになったタチなので、そのことを知らなかった。そして、そのことに気付いたのは起床してすぐの9時過ぎ。そして今日は13時から友人との予定がある。夜は明日に備えてはやく寝たい。午前中観るしかない。急いで間に合う回はあるのか探すと、11時前開演の回がひとつ。家からの移動時間を考えて、30分で準備を済ませれば間に合うことが判明。いける。そうなったらオタクの行動は早い。目にも止まらぬ早さで準備を済ませ、しっかり開演10分前には席に着くことが出来た。友人との待ち合わせには泣き腫らした顔で登場することになったけども。


ということで、2回目のヒメアノール鑑賞を果たしてきた。そこで感じた感想を残そうと思う。

 

 

 

 

(※以下ネタバレ有)

 

 

 

・カフェでのやり取り
岡田「ここ、座っていい?」
森田「どうぞ」
→ 「うん」で会話を済ませずに、席を進めるという、人間的な思いやりが見えた部分。


・岡田と森田の飲みでの森田の饒舌さ
→自分から積極的に会話を広げない序盤と、岡田の話が森田の心に引っかかったのか、「何言ってんだよ」から始まり「俺もお前も人生終わってんだよ。何も持ってない人間が底辺から抜け出すことなんてないんだぜ?」「幸せになる努力が出来るやつのセリフだろ(※ニュアンスです)」「夢見んなって」と畳み掛ける。人に自分の感情を伝えたい気持ちはある。自分は底辺だと自己認識している。


・パチンコで勝ったお金を巻き上げられる「被食者」、巻き上げる「捕食者」
→なにぶんガタイは良くない森田。カッターしか持ち合わせておらず、暴力を振るわれた挙句お金を取られる。その時の奴らを殺してはいない(っぽい)。パチンコで買って嬉しそうな顔も印象的。

 

・警官を家に上げる
→家に上げてすぐ殺さず、警官がバラバラの遺体に気付いた時に殺す。「めんどくさいから殺していい?」と思うのだったら、遺体がバレる前にすぐ殺せばいいのに、と思う。森田は、行き当たりばったりで殺人をする(※再・ニュアンス)という監督の言葉の意味が最もわかる部分。


・ユカちゃん・・・ビッチ・・・
→わがままで、可愛くて、でもわがままで、それをわざとやってるわけじゃない。気まぐれな小悪魔プリンセス。経験人数がわりと多めだったり、それをしれっと言っちゃうところも気まぐれ。将来の夢は?と聞かれ「お嫁さん」と答えようとするあたり若干の地雷臭、でも可愛いからなんでもあり。岡田くん、ユカちゃんの彼氏は絶対大変やで、オススメは出来ないぜと伝えたい。


・最後の事故から高校生時代にかけてのシーン
→事故のときの森田は「お母さーん、麦茶2つ持ってきて」と少し抑え目な声。高校生の頃は友人といる時のテンションゆえに上ずっている大きな声で「お母さーん、麦茶持ってきてー!」と告げる。

 


殆ど森田に関してのことだが、やはり森田の存在感は異常。一般的とは言い難いのに、一般的。
そして今回強く感じたのはシーンごとに森田の性格が違うこと。初登場のシーンはおとなしめの優しい人。お酒の席で岡田と会った時は、ソーシャルカーストについて述べる少しクセのある人。見えたり見えなかったりする人間的な部分が多くて、この人は一概にこういう性格だと述べられない。多重人格ともまた違う。そう考えているうちに映画は進み、最後のシーンで感情が飽和し、涙が溢れてしまっている。また回数を重ねるごとに、もっと掘り下げて考えることが出来るだろうか。そう思えてしまうから、また映画館に足を運ぶことになるのだろう。

 

 

 

嬉しいことに、私の周りの人がヒメアノールに興味を持ってくれている。
帰り際に友人に「わたしも観ようかな、ヒメノアール」と言われたので「コメダのシロノアールみたいに言わんといて」とツッコンだけれど、割とみんなに「ヒメノアール」と言われるので、剛くんにはもう一度番宣に出てしっかりとタイトルを言ってもらいたいと思う。(剛くん見たいだけ)